調光フィルムとは何? 仕組みをわかりやすく解説
2024.10
調光フィルムは、電源のオン・オフで透明度を切り替えられる特殊なフィルムで、プライバシーの確保やデザイン性の向上が期待できる技術です。
オフィスや商業施設をはじめ、さまざまな場所で利用されており、従来のカーテンやブラインドに代わる選択肢として注目を集めています。
本記事では、そんな調光フィルムの特徴や仕組みを詳しく解説します。
また、調光ガラスのメリット・デメリットについても触れているので、ぜひ参考にしてください。
調光フィルムとは
はじめに、調光フィルムの概要や活用シーン、特徴を紹介します。
調光フィルムとは?
調光フィルムとは、電源のオン・オフによって透明・不透明を瞬時に切り替えられるフィルムです。
英語ではPolymer Dispersed Liquid Crystal(PDLC)と呼ばれ、主にオフィスや住宅、商業施設などで、ブラインドやカーテンの代替として活用されています。
プライバシーを守りつつ、必要な時には透明にすることで視界を確保できるのが特徴です。
また、会議室やショーウインドウではスクリーンとして映像投影にも使用でき、多様なシーンで活躍します。
<活用シーン>
調光フィルムは、企業や店舗のパーテーション、役員室、会議室などで広く活用されています。
必要に応じて視界を確保できるほか、プライバシーを守るために不透明に切り替えることができ、工場の見学通路や医療施設にも最適です。
また、病院やクリニックでは、患者のプライバシー保護や機密性の確保に活用されることが多く、快適な空間づくりに貢献しています。
調光フィルムの特徴
<大きさや形状の自由度が高い>
調光フィルムは、設置場所に合わせて縦横ミリ単位でカットできるため、さまざまな形状に対応します。
加工しやすく、エッジが割れにくい性質をもっており、部分的な貼り付けや穴あけなどの細かな加工も容易です。
また、企業ロゴやメッセージを入れたデザイン性の高いフィルムも作成でき、受付やエントランスに設置することで、企業のイメージ向上にも貢献します。
<瞬時に透明/不透明を切り替えられる>
調光フィルムは、電流を流すとフィルム内の液晶が整列し、0.1秒以下のスピードで透明状態に変わります。
電流を止めると液晶が散乱し不透明な状態に戻るため、スイッチ1つで瞬時に透明・不透明を切り替えることが可能です。
オフィスや会議室などでの急な状況の変化にも素早く対応し、視界を制御する必要性に応じて一瞬でコントロールできます。
<UVカット効果があるものもある>
調光フィルムの中には、紫外線をカットする効果をもつものもあります。
これにより、オフィスや事務所の窓から入り込む紫外線を遮断し、皮膚の老化や白内障などの健康リスクを軽減するだけでなく、家具や床材の色褪せや劣化を防ぐことが可能です。
また、強い日差しの日にフィルムを不透明にすることで、眩しさや室内温度の上昇も抑えられます。
<モード選択ができるタイプもある>
調光フィルムの中には、モードを選択できるタイプもあります。
一般的な「ノーマルモード」は、電源を入れると透明、切ると不透明になりますが、「リバースモード」はその逆で、電源オフの時に透明になるため、普段は透明な状態を保ちたい場合に最適です。
リバースモードは、節電になることや停電時にも内側の様子を確認できるというメリットがあります。
また、グレーなどの色を選べる商品もあり、使用環境に合わせた調整が可能です。
<透明度がコントロールできるタイプもある>
調光フィルムは、電気の力で透明度を自在に調整できることが特徴です。
スイッチをオンにすると透明になり、オフにすると不透明になるものや、逆に電源を切ることで透明状態になるタイプもあります。
セキュリティやプライバシーを重視する場合は、電源を切った状態で不透明にできるタイプが最適です。
一方、必要な時以外は透明な状態を保ちたい場合、電源を入れることで不透明にできるタイプが適しており、
節電にも役立ちます。
調光フィルムの仕組み
ここからは、透明と不透明を瞬時に切り替える調光フィルムの仕組みについて解説します。
透明/不透明に切り替わる仕組み
調光フィルムは、電圧の変化によって透明と不透明を瞬時に切り替える技術です。
電気が通っていない状態では、フィルム内の液晶分子はバラバラに向いており、光が散乱するためフィルムが不透明になります。
一方、電圧をかけると液晶分子が整列し、光がフィルムを通過して透明に変わる仕組みです。
この仕組みにより、スイッチ操作で簡単に視界をコントロールできます。
PDLC以外の調光フィルム
<エレクトロクロミック方式>
エレクトロクロミック方式は、窓ガラスなどに採用される技術で、弱い電流を流すことでガラスの色や透明度を調整します。
2枚の薄いガラスの間にエレクトロクロミックゲルを挟み、電流を流すことで可視光の透過率を変化させ、窓を暗くすることが可能です。
ボーイング747の窓ガラスなどにも使用されており、電気を利用して光の透過をコントロールする先進的な技術として知られています。
<PNLC方式>
PNLC方式は、電源オフ時に透明、オン時に不透明になるリバースタイプの調光フィルムです。
オフィスや店舗の窓など、透明な状態での使用が多い場所に適しており、停電時でも透明な状態を保つため、安全面でも利便性があります。
透明時に電力を消費することがなく、電気代の節約にもつながりますが、ノーマルタイプに比べて価格が高くなる傾向があり、導入前にコストを考慮することが必要です。
<SPD方式>
SPD方式は、導電膜の間に電子ナノ粒子を塗布し、電圧によってその粒子の配置を変えることで光の透過率を調整する調光フィルムです。
電圧を加えることで光が透過し、電圧の強さに応じて透過率を段階的に変化させます。
車両の窓やサンルーフなどでの活用が期待され、日光の遮断やプライバシー保護に役立つ技術です。
透明/不透明の制御方法の種類
<スイッチによる制御方法>
透明・不透明の切り替えで最も一般的なのは、スイッチによる制御方法です。
部屋の照明のように、壁に埋め込まれたシンプルなスイッチで操作でき、手軽に透明度を変更できます。
また、専用のコントローラーやリモコンを使って遠隔から透明度を調整するなど、フィルムの種類や設置環境に応じて、最適な制御方法を選ぶことも可能です。
<センサーと組み合わせた制御方法>
センサーと組み合わせた制御方法では、自動的に透明・不透明を切り替えることが可能です。
たとえば、直射日光が当たるとセンサーが反応し、フィルムが自動的に不透明になるシステムがあります。
これにより、商品の鮮度や退色を防ぐことができ、リモコン操作の手間も不要です。
特定の環境や条件に応じて自動的にフィルムを調整できます。
調光ガラスのメリット・デメリット
調光ガラスは、調光フィルムと同じ仕組みをもつガラスです。
最後に調光ガラスのメリットとデメリットも紹介します。
調光ガラスのメリット
<プライバシーの保護につながる>
調光ガラスを会議室や診察室などで使用すれば、ガラスの透明・不透明を瞬時に切り替えることで、必要な時に外からの視線を遮ることができます。
調光ガラスによって、個人情報や機密情報の保護がしやすくなり、集中した環境を保つことが可能です。
ガラスの透明感を活かしつつ、プライバシーを確保できるため、オフィスや医療施設などで幅広く活用されています。
<一般的なガラスに比べて安全性が高い>
調光ガラスには特殊なフィルムが挟まれており、万が一ガラスが割れてもガラス片が飛び散らず、周囲への被害を防ぐ設計になっています。
そのため、地震や衝突などで割れた際にも、一般的なガラスと比べて安全性が高く、破片による怪我のリスクを軽減することが可能です。
また、外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策としても有効で、建物の安全性向上に貢献します。
<スクリーン代わりに利用できる>
調光ガラスは、不透明な状態を活かしてスクリーンとしても利用可能です。
ガラスを不透明にすることで、映像を投影しやすい白い壁のようになり、会議室やショールームでプレゼンテーションやプロジェクションマッピングに活用できます。
また、プロジェクターの設置スペースが不要なため、狭い空間でも効率的に映像を表示できることもメリットです。
外部の光の影響を受けにくく、コントラストの高い鮮明な映像も投影できます。
調光ガラスのデメリット
<施工費用がかかる>
調光ガラスは、電気のオン・オフで透明・不透明を切り替えるため、通常の窓ガラスのようにガラスの設置費用だけではなく、電気工事の費用もかかります。
フィルム材料費や電源コントローラー機器代、配線施工費などが発生し、設置面積や工事内容によってコストが変動します。
そのため、導入前には費用対効果を十分に検討し、専門業者に詳細な見積もりを依頼することが大切です。
<取付や修理は専門業者への依頼が必要>
調光ガラスは、一般の窓ガラスと異なり電気を利用して透明度を制御するため、設置や修理には専門知識が求められます。
自力での取り付けや修理は推奨されておらず、適切な機能を発揮させるには、専門業者へ依頼しなければなりません。
導入時や故障時には設置費用や修理費用が別途かかることを考慮し、事前に見積もりやスケジュールを確認して、余裕をもった準備をすることが大切です。
まとめ
調光フィルムは、プライバシーの保護や視界の調整ができる便利な製品です。
導入を検討する際は、製品によって特徴が異なるため、メリットとデメリットをしっかりと理解し、使用環境に合った選択をしましょう。
電源のオン・オフのみで簡単に透明・不透明を選べる調光フィルムの便利な技術を活用し、より快適で機能的な空間づくりにぜひ役立ててください。
※本製品の仕様は、上記の特徴とは異なります。
多言語自動翻訳機能を活用し、観光客に向けて奥飛騨の美しい自然と地域の魅力を発信するタッチコンテンツ
2024.10
使用製品 |
CloudExa (Aero)×4台・コンテンツ制作
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クライアント |
〈企業〉岐阜県 〈設計・施工〉株式会社丹青社 様
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岐阜県高山市にある中部山岳国立公園奥飛彈ビジターセンターのリニューアルに伴い、観光客に奥飛騨の魅力に伝える情報提供エリアに、
タッチコンテンツと静止画コンテンツを納品いたしました。
タッチコンテンツは、周辺の見どころや地域のイベント情報、ライブ映像を見ることができる他、5か国語の多言語表示に対応しているため、
海外の観光客も自ら情報を入手することができ、地域活性化を促しています。
コンテンツの配信管理システムはCloudExa(Aero Edition)のオプションサービスを活用し、管理者が簡易的に
情報更新できる更新かんたんサイネージにしているため、効率的な運用を可能にしています。
また、多言語自動翻訳機能により、日本語で更新した情報は自動的に多言語翻訳されるため、従業員の業務負担軽減にもつながります。
商業施設のイベントステージに大型LEDビジョンを採用 超高精細でシームレスな映像表現で施設内店舗の集客力を向上
2024.10
使用製品 |
LEDビジョンDⅢ 150型・CloudExa(Prime)・AV機器・クラウドポイントプラス
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クライアント |
〈施設〉 ダイナシティ小田原
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商業施設「ダイナシティ小田原」のウエスト館に、屋内型の大型LEDビジョンを設置いたしました。
薄型設計のDⅢを採用することで、高精細でシームレスな映像表現が可能です。
普段は施設内イベントの情報や
映画広告などを放映し、店舗のPRや販売促進を行います。
高輝度で大画面なLEDビジョンにより視認性も良く、
ステージ周辺のお客様はもちろん、他階や遠くの通行客の目を惹き集客力向上につながります。
また、屋内用パッケージ商材のため、従来使用されていたサイネージディスプレイより消費コストも抑えています。
弊社保守サービス(クラウドポイントプラス5年安心パック)にご加入いただいているので、24時間受付のコールセンター利用や、
5年間の機器修理保証も含まれており、急なトラブル発生時にも迅速に対応いたしますので、安心してご使用いただけます。
店舗の世界観をダイナミックに表現する大型LEDビジョン 映像と音楽の相乗効果で企業ブランディングを促進
2024.10
使用製品 |
LEDビジョン2.5mmピッチ(W6,000×H1,320㎜)・CloudExa(Prime)・音響機器×2台
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クライアント |
〈企業〉物語コーポレーション 様
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外食事業を多数展開する物語コーポレーション様のオフィスエントランスに、横幅6mの大型LEDビジョンを導入いたしました。
フレックスタイプのLEDを使用することで湾曲した壁面にもフィットし、インパクトのある映像表現を可能にしています。
コンテンツは、物語コーポレーション様オリジナルのブランディングムービーを放映し、店舗の世界観や魅力をアピール。
また、天井には音響スピーカーを設置し、映像に合わせて音声を流すことで臨場感を高めます。
映像と音楽、それぞれの演出で来店されたお客様を惹きこみ、企業ブランディングを促します。
2024年10月17日(木)、10月18日(金)、インテックス大阪にて開催される「リテールテック大阪2024」にグループ企業にて共同出展いたします。
スマートな設計で空間と一体化する高輝度ミラーサイネージ 開放的なエントランスに訪れる利用者へ館内情報&地域情報コンテンツを発信
2024.09
使用製品 |
75型高輝度ディスプレイ×2台・特殊ミラーガラス・CloudExa(Prime)×2台・Alertmarker+×2台・筐体一式
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クライアント |
〈企業〉オーエム4特定目的会社 様
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2025年開催の大阪万博に向け、新たなランドマークとなる複合ビルのエントランスにインフォメーションサイネージを設置いたしました。
特殊なミラーガラスを用いた高輝度ディスプレイは、壁面に埋め込むことで空間と一体化しシームレスな映像を表現。
極限までスマートなフォルムを追求した自立筐体は、開放的なエントランス空間に圧迫感を与えることなく溶け込み、先進的な印象を
演出いたします。
通常時は館内情報や天気、鉄道運行情報やニュースなどの情報コンテンツを、CloudExaの分割機能を活用して放映します。
また、有事の際にはAlertmarker+にて、防災情報を来訪者へ発信できるようにしております。
ホテル客室494部屋の浴室にTANYOFOGLEARを施工 実用性とプライベートエリアの確保を両立し、ラグジュアリーな空間を演出
2024.09
使用製品 |
TANYO FOGLEAR Whiteタイプ
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クライアント |
〈企業〉カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント 様 〈設計〉三菱地所設計 〈施工〉竹中工務店
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上質さと使いやすさを提供するカンデオホテルズの客室494部屋の浴室に、調光フィルムを設置いたしました。
扉にセンサーを取り入れることで、扉の開閉に応じて調光フィルムの電源を切り替え可能。
浴室未使用時はスイッチをON(透明化)にすることで空間を広く見せ、浴室使用時はスイッチOFF(不透明)にすることで、
プライベート空間の確保と使用状況の可視化を図ります。
また、ガラス面に対してフィルムの最大サイズを超えてしまった場合でも、当社の施工技術によりフィルム同士の
隙間を極限まで狭めることで、1枚のフィルムで施工しているかのように見せることができ、違和感なく空間に溶け込みます。
緑と映像を融合させた立体的な空間演出で
没入感を高めるオフィスエントランス
2024.09
使用製品 |
98型液晶ディスプレイ・CloudExa(Prime)×3台・プロジェクター×3台・コンテンツ制作
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クライアント |
〈企業〉TANAKAホールディングス株式会社 様 〈監修〉株式会社久米設計 様
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TANAKAホールディングス様新本社ビルのエントランスに、植栽を活かした映像コンテンツとデジタルサイネージを導入いたしました。
映像コンテンツは朝・昼・夕の3種類用意し、実際の植物に合わせて舞う葉っぱや枝に止まる鳥を表現。
植栽を活用した立体的な映像と環境音で没入感の高い空間を演出し、来訪者にインパクトを与えたり、ひと時の安らぎを提供します。
また、同エリアではタブレット操作で環境映像から自社の紹介映像など、別コンテンツに切り替えることが可能です。
建物入口に導入した98型液晶ディスプレイやプロジェクターでは、来訪者に向けてブランディングムービーや事業紹介映像を放映し、
企業ブランディングを促します。
全国各地への「設置・施工」対応拡充のため、施工業者様とのパートナー契約を強化
2024.08
クラウドポイントでは、デジタルサイネージを主軸に空間演出や情報発信、広告・販売促進など、お客様の目的に合わせて導入に関するトータルプロデュースを全国対応でさせていただいており、2004年にLEDビジョンの販売開始以来、全国20,000箇所48,000面(*1)のデジタルサイネージを導入して参りました。
(*1:2024年8月時点)
現在デジタルサイネージは様々な場所に設置され、業種・業態を問わず今後も需要は一層拡大していくことが予想されています。
それに伴い、クラウドポイントでは全国各地への施工対応を拡充するため、施工業者様とのパートナー契約を強化いたします。
今後もデジタルサイネージ事業の発展とシェア拡大を目指しながら、より多くのお客様に対して質の良いサービスをご提供するため、ご協力いただける企業様をお待ちしております、まずはお気軽にお問い合わせください。
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デジタルサイネージ事業に関するお問い合わせやご相談はこちらにお願いいたします。
引き続きクラウドポイントをよろしくお願いいたします。
街のデジタルサイネージ(新宿編)2024
2024.08
2024年新卒の書くコラムはこれが最後となりました。
街のデジタルサイネージ8回目は「新宿エリア」、ぜひご覧ください!
新宿駅は東京を代表するターミナル駅の一つとして、日夜多くの人々が行き交います。
繁華街や歌舞伎町が存在し、人々の注目を集める都市の要所であるこの街で、特にデジタルサイネージは目を引く存在です。
そこで今回は、ダイナミックなデジタル広告やインタラクティブなコンテンツを通じて、多くの関心を引き付ける
デジタルサイネージについて紹介していきます。
電車を降りると辺り一面がデジタルサイネージ!?
新宿駅南改札で電車を降りてすぐのところには、あたり一面にデジタルサイネージが存在していました。
利用者や観光客が行き交い、様々な人々が集まる新宿駅。
その中でも、南口は3つの改札「南改札」「東南改札」「小田急線のりかえ口」を有しており、多くの乗降客が存在します。
そんな新宿駅南口の改札内にあるデジタルサイネージは、様々な形のLEDビジョンが連動しており、すべての人がどこにいても
その広告が目に入る視認性の高い空間になっていました。
街全体に広がるデジタルサイネージの躍動感と、多岐にわたるサイズ展開が及ぼす多様性は、新宿の象徴とも言えます。
壁面上部に設置された横幅にも及ぶ長大なLEDビジョンと、主動線上の12本の柱4面にフレームレスに設置された
計48面のLEDビジョンは、都会の魅力を象徴するように立ち並んでいます。
動画広告は、静止画広告よりも視覚的インパクトが高く、消費者の記憶に残りやすいこともあり、
情報伝達としてのデジタルサイネージの役割は重要度を増していると言えます。
まるで水中にいるかのようなイマーシブな空間演出
こちらも同じく南口の改札内のデジタルサイネージです。
このエリアでは、横長のフレームと柱型のデジタルサイネージが連動して、海の中のコンテンツが映し出されています。
南口の改札内にあるデジタルサイネージの魅力は、その多様性だけでなく、没入感をもたらすリアルな演出にもあります。
二つの異なる形状のLEDビジョンが連動することで、多方面から映像を視認することが可能になっています。
また、高精細なビジョンにより、魚の動きやサンゴの揺れる様子などをリアルに表現し、視覚を覆うことで、
海の中にいるようなイマーシブ(没入感)な体験を楽しめる空間となりました。
視覚的な体験を向上することで、まるで海の底に身を置いているような映像表現を実現しています。
このように、デジタルサイネージは広告や情報の伝達を行うだけでなく、街の空間自体に新たな次元を加えて、
立体的な表現を出すことで「没入感」を演出することが可能です。
都会の息吹を映し出す!新宿の巨大デジタルサイネージの魅力
新宿歌舞伎町にそびえ立つ迫力ある建物に、巨大なLEDビジョンが設置されていました。
こちらは、東急歌舞伎町タワーの入口正面に設置されたデジタルサイネージ広告です。
シネシティ広場・TOHOシネマズ新宿に面した位置に設置された巨大LEDビジョンはインパクト抜群で、
また建物上部に設置されているので「人の滞留で広告が見えない…」という事もなく視認性も良好と言えます。
実際に近づくと迫力は一層増します。
まとめ
今回は、新宿近辺のデジタルサイネージを3つ紹介いたしました。
新宿駅付近には駅構内から街中まで、デジタルサイネージが街を彩り、魅力を高める一翼を担っていました。
これからも、技術の進化と創造性によって、ますます多様で魅力的なデジタルサイネージが
提供されることを期待しています。
ディスプレイの明るさを表す「輝度」についてわかりやすく解説!
2024.08
ディスプレイ画面の見やすさや視認性に大きな影響を与える「輝度」を分かりやすく説明いたします。
デジタルサイネージを検討される際にも重要なテーマになりますので、ご参考になれば幸いです。
目次
・「輝度」とは?
・輝度の特長
・サイネージディスプレイにおける輝度について
◆屋内用サイネージディスプレイ
◆屋外用サイネージディスプレイ
「輝度」とは?
「輝度」は、ディスプレイ・モニターや光源が発する光の強さを測定する指標のことです。
通常「カンデラ毎平方メートル」(cd/m²)という単位で表記され、カンデラの数値が高ければ高いほどディスプレイが明るく見えます。
輝度の特長
ディスプレイの輝度が高く、明るければよいというわけではありません。
たとえば、明るい環境でディスプレイを使用する場合、輝度が高いほど表示内容が見やすくなります。
逆に、暗い環境で輝度が高すぎると目が疲れることがありますので、適切な輝度設定が重要です。
サイネージディスプレイにおける輝度について
屋内用サイネージディスプレイ
屋内用のサイネージディスプレイに適した輝度の目安は、設置場所や使用環境に応じて異なりますが、以下の具体的なケースに基づいて説明します。
1.通常の室内環境(ショッピングモール、オフィスビルなど)
明るさがそれほど必要ない場合は、400~500cd/m²程度で十分です。
これにより、ディスプレイが周囲の照明と調和し、目に優しい表示が実現します。
事例はこちら>>
2.明るい室内環境(店舗のショーウィンドウ、日光が入る場所など)
自然光が入る明るい環境では、500~700cd/m²を目安に通常よりも高い輝度が必要です。
また、ショーウィンドウではディスプレイを屋外に向けて放映する用途で利用されることも多いため、その場合は屋外サイネージと同じくらいの輝度が推奨されています。
事例はこちら>>
屋外用サイネージディスプレイ
屋外では日光が直接画面に当たることも多く、室内よりもはるかに高い輝度が必要です。
具体的な目安は以下のとおりです。
1.通常の屋外環境
日中の明るい条件でも視認性を保つためには、1000~1500cd/m²以上の輝度が必要となります。
事例はこちら>>
2.直射日光
直射日光が当たる環境では、太陽光の明るさにも負けない2000cd/m²以上を目安としてご検討ください。
高輝度の液晶ディスプレイでは2000cd/m²以上の輝度に対応できるため、コンテンツをよりクリアに見ることができます。
事例はこちら>>
まとめ
サイネージディスプレイ・モニターは視認性が重要であるため、設置場所の明るさに応じて輝度を調整することが理想的です。
また、視覚的にインパクトのある表示を維持するために、定期的に輝度を調整することも大切です。
クラウドポイントでは輝度や設置環境に合わせたデジタルサイネージの商材を幅広く取り扱っております。
また弊社ショールームには多様なデジタルサイネージを展示しておりますので、ご検討・ご見学希望の際にはぜひお問合せください。
間仕切りガラスにモニター画面の映像を遮断する特殊フィルム 外部からの視認防止とガラスの透明性を両立したミーティングスペース
2024.08
使用製品 |
キャスパーフィルム
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クライアント |
〈企業〉株式会社イトーキ 様
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イトーキ様のワーキングショールーム内の既存ガラスパーティションに、キャスパーフィルムを導入いたしました。
企業の強みである「Tech x Design」を体現した意匠性の高い空間を演出しつつ、液晶ディスプレイの光を遮断する特殊なフィルムにより、
モニター画面に映る映像を外部から視認できなくすることで、機密情報の漏洩を防ぎます。
また、グリットパーティションの中央部分にのみ施工することで、ガラス張りの開放的なイメージを損なうことなく、
機密性を保持したオフィス空間に仕上げました。
この施工技術は日本ではごくわずかしか存在しない職人により手掛けられており、高い技術力を実感することができます。
デジタルサイネージアワード2024に応募した作品が受賞しました!
2024.08
2024年4月10日(水)~2024年5月10日(金)間で公募されていた「デジタルサイネージアワード2024」へ
応募した作品が、XR/エンターテインメント部門で優秀賞をいただくことができました。
◆デジタルサイネージアワードとは
デジタルサイネージアワードとは、(一社)デジタルサイネージコンソーシアムが主催し、
公募したデジタルサイネージ作品の中から優秀な作品を選出・表彰することで
デジタルサイネージ市場をさらに活性化していくことを目指すものです。
デジタルサイネージアワード受賞作品の表彰式は、デジタルサイネージジャパン2024の会場で6/12(水)に行われました。
表彰式の様子がこちらです。
■受賞作品について
作品名:LEDビジョンと音楽の融合により情緒的な体験を提供する「イマーシブ・エレベータ」
フジテック株式会社に導入した「イマーシブ・エレベータ」は、株式会社クラウドポイントが映像を、
株式会社センヨーミュージックマネジメントが音楽を制作いたしました。
視認距離が近いエレベータ内で、高解像度の映像を美しく描画することが可能な超高精細LEDビジョンを壁面と天井に設置し、扉側を鏡面仕上げにすることで360度映像の世界観に溶け込む圧倒的没入感を生み出す空間を実現しました。
映像は昇降動作に連動しており、上昇時は光の玉から生まれた妖精と移り変わる情景を旅する「高揚感」あふれるイメージを、下降時は暗闇の中で繊細に輝く光やヒーリング音楽を用いた「癒し」をテーマとした空間を演出しています。
受賞作品の詳細は下記よりご覧いただけます。
デジタルサイネージアワード受賞作品▶https://digital-signage.jp/openevent/award/dsa2024-1
事例ページ▶https://www.cloudpoint.co.jp/case/case-240704/
プレスリリース▶https://www.fujitec.co.jp/announcement/16236
▶https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000005020.html
このような賞を受賞できましたこと、大変嬉しく、社員の励みになっております。
クラウドポイントは今後もお客様の導入イメージやご要望に合ったご提案を行い、
デジタルサイネージ市場の活性化を図ってまいります。
引き続き、クラウドポイントをよろしくお願いいたします。
街のデジタルサイネージ(浅草編)2024
2024.08
街のデジタルサイネージ7回目は「浅草エリア」です。
2024年新卒の書くコラムをぜひご覧ください!
皆さんは「浅草」と聞いて何をイメージしますか?
浅草は世界的にも有名な観光地であり、浅草寺とその参道である仲見世商店街を中心として東西に広がっています。
また、渋谷や新宿、秋葉原といった東京のほかの街とは違い、下町情緒あふれる街として人気なエリアです。
本コラムでは、浅草の「デジタルサイネージ」に焦点を当て、どのようなものがあるのかご紹介いたします。
観光客の心強い味方
まずご紹介するのは、タッチパネル型インフォメーションサイネージです。
浅草寺近くの公園六区交番前の五差路の一角にあり、多くの観光客が通る場所に設置されています。
実際に操作してみると、周辺の地図や施設案内、最寄り駅の鉄道情報など様々な情報を確認することができました。
その中でも驚いたのは、経路および乗り換え検索ができるところです。
そして、日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語など多言語に対応しており、海外の方も使いやすい仕様となっています。
しばらく様子を見ていると、数組の外国人観光客の方々が実際にこのサイネージを使用していて、
タッチ操作で必要な情報を見ていたのが印象的でした。
コロナ禍が明けたことや円安傾向が相まって、インバウンドが急増していますので、多言語に対応したサイネージは
今後さらに増えていくと考えられます。
また、昨今のデジタルサイネージにはタッチセンサーをはじめとするセンシング技術を搭載したものが数多く見られます。
センサーの種類や用途は多様にあり、目的に合わせて組み合わせることができるのが特長です。
伝統とデジタルの融合
続いてご紹介するのは、2面マルチのデジタルサイネージです。
江戸たいとう伝統工芸館内にあり、アーケードの浅草ひさご通りに面しています。
江戸たいとう伝統工芸館では、江戸の商業の中心として栄えてきた台東区で、現在に至るまで受け継がれてきた伝統の技術や
工芸品が紹介されています。
歴史ある街の伝統工芸品を現代の技術で、通行人や観光客など多くの人々に向けて
プロモーションしているデジタルサイネージです。
2台のデジタルサイネージは、同期放映されているため視認性が向上し、施設前を通る観光客に
効果的に訴求することができています。
また、ディスプレイを屋内から屋外に向けて放映する場合、屋外の明るさより高い輝度、
一般的には1500~2500カンデラが求められます。
こちらは適切な輝度であるため、屋外からでもしっかりと視認することができました。
立地を生かしたサイネージ
最後にご紹介するのは、雷門通りの吾妻橋交差点に面するデジタルサイネージです。
8階建てのクロスビルロイヤルパレスの屋上に設置されています。
このサイネージを初めて見たとき、交差点からの距離に対して高い位置にあり、
かなり見上げなければならないという印象でした。
しかし、実際に交差点から見上げると、スカイツリーやアサヒビール本社ビルも同じ視線の高さにあるため、
視認性の向上に効果的なメディアとなっています。
また、コンテンツは企業広告のほか、通行人に有益な天気予報やニュースが放映されていました。
そのことにより、企業広告のインプレッション向上に繋がっていると考えられます。
このような施策は、3Dワンコで有名なシブハチヒットビジョンなど、様々なところで見受けられます。
まとめ
本コラムでは浅草のデジタルサイネージを3つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
浅草寺を中心に昔の風情溢れる街「浅草」ですが、このようにデジタルサイネージが街に溶け込み、
観光客の利便性向上や伝統文化の紹介に役立てられていました。
今回はご紹介できなかったものもまだまだありますので、浅草を訪れた際にはぜひ
「デジタルサイネージ」にも注目してみてください。
AIカメラを活用した戦略的マーケティングで効果的なプロモーションを展開
2024.08
使用製品 |
43型3面マルチディスプレイ×2台・32型ディスプレイ・49型高輝度ディスプレイ×2台・SP+S×6台・CloudExa(Prime)×3台 ・AIカメラ×4台
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クライアント |
〈企業〉株式会社ミニストップ 様 〈店舗〉ミニストップ神田錦町1丁目店
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「コンビニエンスストア」と「ファストフード」を融合したNewコンボストアモデルの旗艦店に、3面マルチディスプレイと
呼び出し用液晶ディスプレイ、広告用の高輝度ディスプレイを導入しました。
レジ上の3面マルチディスプレイでは、ファーストフードメニューや店内広告などを表示し、店内スピーカーと連動して放映することで、
視覚と聴覚の両方から購買意欲を高めています。
屋外に向けて設置された高輝度ディスプレイは人通りの多い交差点に面しており、
信号待ちで滞留する通行人に向けて効果的に販売促進が可能。
ディスプレイは外の明るさに合わせて輝度調整され、高い視認性が維持できます。
また、AIカメラで人の動きを感知しサイネージの視聴率を計測することで、ニーズに合わせた効果的なプロモーションを図ります。
街のデジタルサイネージ(高輪ゲートウェイ編)2024
2024.08
街のデジタルサイネージ6回目は「高輪ゲートウェイエリア」です。
2024年新卒の書くコラムをぜひご覧ください!
高輪ゲートウェイは、近年「品川開発プロジェクト」の一環として街づくりが進められており、東京タワーなどの観光名所や
ビッグステーションである品川駅付近に位置しているため、ビジネスや観光客にとって魅力的な場所です。
特に高輪ゲートウェイ駅ではAIを搭載した案内システムや決済システムが導入されており、「未来の駅」として
この街の交通の要所となっています。
駅のコンコース内は光が多く差し込むようになっており、天井が高く開放的で
木目調の床が温かみを演出しています。
全体的に白を基調としているため清潔感もあり、従来の駅とは雰囲気がガラッと異なる、
まさに「未来の駅」と呼ぶにふさわしい空間でした。
サイネージ導入で新しいコンビニの形
高輪ゲートウェイ駅改札内に位置するウォークスルー型の無人コンビニ「TOUCH TO GO」では、
AIカメラが搭載された液晶ディスプレイが入口で顧客を出迎えます。
このコンビニでは、商品を手に取るだけでAIカメラによって認識され、決済ブースで購入することができます。
そのため、商品をスキャンする手間が省かれるため、入店から購入までの手続きがスムーズに行えます。
店内には、アンカーで固定されたディスプレイが設置されており、ベゼル(フレーム)の角が丸く加工されているため、
従来のメカニックなディスプレイとは異なり、柔らかくてスタイリッシュな印象を与える筐体となっています。
また、店内の放映コンテンツは黒と黄色を基調としたかわいらしいキャラクターが登場するものです。
これにより、通りがかる人々に「TOUCH TO GO」の存在を知らせると同時に、アイキャッチとしての
役割を果たしていました。
インバウンドにも対応可、多言語AIサイネージ
駅のコンコース内には、インフォメーション機器が2機設置されており、さらに駅長室内にも1機設置されています。
これらの機器はマイクを備えており、日本語だけでなく英語、中国語、韓国語にも対応しているため、
急速に増えるインバウンドの観光客にも利用しやすいインフォメーション機器です。
コンコース内の機器は車いすの方でも利用しやすい形状と高さに設計されています。
また特殊なスピーカーを使用しているため、高齢者や人混みの中でもクリアな音が聞き取りやすくなっており、
バリアフリーにも配慮したサイネージとなっています。
開発が進む地域ならではのサイネージ
高輪ゲートウェイ駅周辺地区では、多くの工事現場が見られます。
街を歩いていると、工事現場の仮囲いにデジタルサイネージが設置されているのを見つけました!
このデジタルサイネージでは天気予報や建設会社のプロモーション動画が流れており、
ディスプレイが人の目線の高さに設置されているため、道行く人々の注意を引いていました。
私自身も通行人として、外出中に天気予報を確認できるのは非常に便利だと感じました。
また、この場所にデジタルサイネージがあることで、
「この場所には一体これから何ができるのだろう?」という興味が湧き、建設予定詳細まで確認してしまいました。
まとめ
今回は高輪ゲートウェイ駅のデジタルサイネージを中心にご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
今回取り上げたデジタルサイネージは情報発信の役割だけでなく、歩行者へ向けたアイキャッチを担っているものが
ありました。
また「駅」という環境において、バリアフリーや多言語対応のデジタルサイネージを活用することで、
様々なニーズに応える重要な役割も担っていました。
再開発が進むこの地域では、他では見られないような最新の技術が盛り込まれたサイネージを体験することができ、
近未来的な空間を味わえるのも魅力の一つです。
まだまだ発展途中の高輪ゲートウェイですが、今後も新たなサービスやデジタルサイネージが導入される中で
さらに魅力が高まることでしょう。
未来へ向けて歩み続けるこの街から今後も目が離せません。
エントランスにダイナミックな大型LEDビジョンを導入
高揚感あふれる空間を演出
2024.08
使用製品 |
LEDビジョン2.6mピッチ(W4,000×H2,250)・LEDビジョン2.6mピッチ(W 6,500 ×H2,250)・43型液晶ディスプレイ・CloudExa(Prime) ×2台・音響機材一式・システム開発
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クライアント |
〈施設〉札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校/札幌デザイン&テクノロジー専門学校様 〈設計〉ジケイ・スペース株式会社DUCE 様
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札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校と札幌デザイン&テクノロジー専門学校に2種類の大型LEDビジョンと
液晶ディスプレイを導入いたしました。
エントランスのステージ上には横幅6mの大型LEDビジョンと音響設備を備え、イベントでの使用や映像の放映などに活用できる
インパクトある空間を演出。
操作用タブレットに導入したシステムを利用して別々のコンテンツを表示したり、一面に大きく表示することで
ダイナミックな表現や演出ができ、学内イベントやセレモニーなど様々な場面に応じてご活用いただけます。
また、屋外に面した高輝度のLEDビジョンは、3000cdの輝度により太陽光にも負けない明るさで動画コンテンツを放映することができ、
屋外に向けて効果的なプロモーションが可能です。
会議室の壁面に設置した液晶ディスプレイは、学習カリキュラムや進路の課題などを、利用者同士で共有します。
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